40代までに知っておくべき住宅ローン破綻のこと ~一家離散の危機に陥った43歳男の話~
結婚して5年、県内に建った新築マンションを購入し妻と子供との3人、絵に描いたような普通の家族でした。
今までは何不自由なく家族と幸せに生活していました。
しかし、状況はある日激変しました…
某メーカー・○ャープ社の煽りを受けて、勤め先の会社が人員削減を始め 私も突然リストラを通告されてしまったのです。
「まさか自分が首を切られるとは…」
全く想像すらしていませんでした。
今まで当たり前のように銀行口座に入っていた給料が突然振込まれなくなり、 嫁に「あなた、明日から生活どうするのよ?」と真顔で言われ 頭の中が真っ白になりました。
雑誌で見つけた求人8社に手あたり次第応募してみたものの、そもそも面接すら してもらえない。「その年齢だとね…」相手にすらしてもらえませんでした。
まともな貯金がなかったので住宅ローンも払えなくなり、不安にさいなまれる日々… 突然のリストラからあっという間に数ヶ月が経っていました。
ある日届いた「死刑宣告」
そんなある日、郵便ポストに届いた手紙。
開けてみると銀行と保証会社という所からの書類でした。
読んでみると、住宅ローンを滞納していたせいで
「銀行から保証会社にローンの債権が移った」
「一括で住宅ローン全額を支払って下さい」 と説明が。
「住宅ローンを一括で返済…!? そんなバカな…」
まだ2000万円も残っている住宅ローンを リストラされて定職もないこの状況で一括で払えるワケがない…
「ウソだろ…?」
何度目を疑ってもそれは真実でした。
住宅ローンの契約時に債務不履行の事項として小さく書いてあったのです。
このまま問題を放置していると、自宅が競売にかけられて 二束三文の安い金額で買い叩かれ、大借金だけが残るとネットには書かれていました。
住宅ローンの首が回らなくなった人が恐ろしい結末を辿ると聞いたことがありましたが まさかこんな事だったんだとその時初めて知りました。
「マジでどうすればいいんだよ…」
焦りで手が震え、変な汗が止まりませんでした。
起死回生の一手
呆然自失で何もできない私を見かねた妻が、 ある日友人から住宅ローンを返せない時の解決策を聞いてきました。
なんでも、競売で安く買い叩かれる前に 自宅を高く売って返済に充てれば良いと言う事でした。
「そんなうまくいくはずねーだろ…」
そう思ったのですが、妻の友人は無料の不動産サイトで査定してもらったら 高く買取ってくれる会社が見つかったという。
「他に方法もないし、とりあえずやっておいてもいいか…」
無料だというのでダメ元でその不動産サイトにアクセスし 査定をお願いしました。すると4つの会社から査定の連絡が届きました。
A社 … 1730万円
B社 … 1810万円
C社 … 2500万円
D社 … 2260万円
なんと、、残りの住宅ローン 2000万円を超える 2500万円で売れるという会社が現れたのです。
全く期待していなかったので、激しく驚いたのを覚えています。
その後しばらくして、家は本当に2500万円の価格どおりに売却できました。住宅ローンは全額返済でき、私はさらに500万円もの現金を手にする事が出来ました。
住宅ローンが払えなくなると死活問題
今は仕事も見つかって、築浅の3LDKの賃貸物件に引越し 家族3人で昔のように幸せに生活しています。
しかし、もしあの時2000万円の住宅ローンが 払えなかったら、妻に見放されて離婚し一家離散していた可能性もあります。
リストラ、ボーナスカット、給料ダウン… 会社の業績不振や経済不況で、自分の生活はいつどうなるか分かりません。
「うちの会社ヤバイかも…」「給料減るかも」
と噂されていた頃に 家の値段を確認しておくべきだったと思いました。 自宅を売れる値段が分かっていれば、早めの対応ができたからです。
私が使ったのは不動産の無料査定サイトですが、 査定してもらったからといって必ず家を売る必要はありませんでした。
値段を知るだけでも大丈夫なので、 自分の家に今どれくらい価値があるか確認しておくと将来安心ですよ。